野球用語から野球に詳しくなろう【野球用語一覧】
野球の中継をテレビで見ていたり、野球好きな人と話をしているばあい野球をやっている人には当たり前の「野球用語」を何となく聞き流しているときがあります。
詳しく考えてみると何となくしかわからないことなどもありますので、おさらいの意味も込めて野球用語の一覧とそれについての短い解説の一覧をのせます。
野球用語一覧
アンダースロー
腕が水平を下回る角度にある投法。下手投げ。
イレギュラーバウンド・イレギュラー
打球が障害物によってバウンドする方向を突然変えること。
インコース(内角)、アウトコース(外角)
ストライクゾーンの打者側の部分をインサイド、反対側をアウトサイドと呼ぶ。
ウイニングショット
決め球のこと。その投手が最も得意とする球種。
ウイニングボール
試合が終了したときに使用していたボール(勝利チームが手にする)。
ウエスト
盗塁やスクイズを警戒して、わざと外したボールを投げること。英語では「遊び球」の意。
エンタイトルツーベース
一度フェアグラウンドに落ちた打球が、フェンスなどを越え、これ以上野手が追っていけない場所に入ったこと。打者を含む走者に2つの安全進塁権が与えられる。
オーバースロー
肩の上から投げる投球方法。上手投げ。野球用語として存在する、英語のoverthrowは暴投を指す。
オープン戦
公式の試合の前後、合間などに行われる非公式の試合のこと。
カットボール
ファストボールのうち、利き手の反対方向に変化する球種。呼称はやや異なっているものの、日本とアメリカでほぼ同じ意味で使われる。
カットマン
外野手が本塁に送球する際、直接に本塁に届くまでには時間がかかる距離の場合に、外野手の送球を途中で中継して、本塁に投げる野手。
キャッチボール(をする)
ボールを取って投げる動作。
クッションボール
フェンスなどに当たって跳ね返ってきたボールのこと。
クリーンアップ(3番-5番打者)クリーンアップヒッターといえば、本来は4番打者1人だけを指す。
ゲームセット
試合終了の意。
ゲッツー・併殺
一連のプレイでアウトを2つ取ること。
ゴロ
地面に落ちた打球のこと。
サイクルヒット
1人の打者が1試合で単打、二塁打、三塁打、本塁打の4種類の安打を打つこと。
サイドスロー
横から投げる投球方法。
サヨナラヒット
後攻チームが試合終了となる回または延長戦で決勝点を挙げ、同時に試合終了となるヒット。
サヨナラホームラン
後攻チームが試合終了となる回または延長戦に決勝点を挙げ、同時に試合終了となるホームラン。
最近では、日本人選手のメジャーリーグでの活躍により、輸出された「Sayonara」が使われることもある。
これは数少ない英語化された日本野球用語の一例であるが、「Good-bye baseball!(入った!ホームラン!)」の意味で使われている場合が多い。
シュートボール・ワンシーム sinker, 2-seam アメリカにおいても日本人投手のシュートに対してshuutoと呼ばれることが稀にあるが、基本的にはsinker、或いは2-seamと表現されることが多い。
一般的にはfastballのうち、回転軸が地面に対して垂直或いは進行方向に向いている成分が大きいものをsinker、4-seamとsinkerの中間付近のものを2-seamと呼ばれることが多いが、線引きは曖昧となっている。
ショート(遊撃手)
二塁と三塁の間の守備位置。
もともと野球黎明期の1880年代では、二塁と投手(マウンド)の中間におり、状況に応じて内野を動き回れる役割だった。
現在のように定位置が明確にない野手だったため、明治初期に野球が伝来した際にも「遊撃」と訳されている。
また当時の二塁手は、二塁のすぐ側に位置しており、現在の守備位置となったのは、エディ・コリンズの提案によるためだと言われている。
シンカー
日本で呼称される一般的なシンカーは、MLBにおいてはchangeupとして表されることが多い。
また、MLBにおけるsinkerと日本におけるシンカーはやや異なったニュアンスとなっている。
スコアリングポジション
二塁と三塁の総称。ここまで走者が進塁した場合、味方の安打や相手の失策で得点に結び付きやすいからである。
スタメン
スターティングメンバーの略。英語では、starting order。また、「スターター」という言葉は先発投手 (starting pitcher) の意味で、和製英語化している。
ストッパー
抑え投手(守護神)のこと。主に最終回にセーブのつく場面で登板する。
また、抑え投手に限らず、最終回を投げる投手を指す場合もある。
意味合いではstopperは「止める者」であり、closerは「閉める者」であるため、本来stopperは、相手の猛攻を止めるために交代する投手を指しており、日本で「火消し役」というのは、英語のfiremanから由来していると言われている。
投手が炎上したときに交代するのがstopperであり、fireman(火消し)であるため、closerとは厳密に役割が違う。また、英語のstopperはもとはサッカー用語で、ディフェンダーの1ポジションを指す。
ストレート・速球・スピードボール
straight ballは棒球、勢いのない死に球、失投などのこと、speedballは「コカインとヘロインを混ぜた速効性の麻薬」のことを指す。
スリーバント
2ストライク後のバントのこと。
セーフティバント
打者自身もセーフになることを狙ったバント。特にdrag buntは普通の構えから、投手が投球してからバントの構えに移行するバントのことで、バスターの逆の行為にあたる。
セットアッパー
勝ち試合において、先発投手や他の中継ぎ投手から「ストッパー」につなぐまでの間に起用される投手。7~8回を中心に、試合の後半に登板する。
タイムリーヒット
他の走者を本塁に帰し、得点を挙げることができたヒット。打点がつく。
タッチ
触れること。(しばしば)触球、触塁のこと。
タッチアップ
飛球が捕らえられたため、走者が元いた塁に触れなおしてから進塁すること。
タッチアウト
走者が野手に触球されてアウトになること。
チャンス
好機。勝負強い打者はclutch hitterと呼ばれる。
チェンジ
攻守を交代すること。
テキサスヒット
飛球を追った野手と野手の間に打球が落ちる安打のこと。
デッドボール(死球)
英語でdead ballは、in playでない事を指し、日本で言われる「ボールデッド」と同じ。
トップバッター
1番打者、あるいはその回の最初の打者。
トンネル
野手がゴロの打球を捕球できず、打球がその股間を抜けること。
ナイター
夜間(17時以降)に試合が開始する試合のこと。
ネクストバッターズサークル
次打者が待機するベンチ前の円形の場所。(アメリカのOfficial Rulesでは”next batter’s box”と書かれている。)次の打者はon-deck、更に次の打者はIn the holeと呼ばれる。
ノーコン(ノー・コントロール)
投球(または送球)のコントロールが悪いこと。
ノック
トスしたボールを人がバットでボールを打ち、その転がったボールを野手が捕って投げ返す守備練習。
ノーヒットノーラン
無安打無得点試合。日本でもノーノーと呼ばれることがある。
バスター
バントの構えを引いて、バットを振って打つこと。
パスボール
投手の投球に対して捕手の捕球可能範囲でありながら捕手の失策により、投球を後逸すること。バッテリー間で捕手の失策に対する言葉である。
バックネット
本塁後方に張ってあるネットのこと。
バッテリー
投手と捕手の総称。
バックホーム
野手が、本塁に向かって送球すること。
バッティングピッチャー
batting practice pitcher 打撃投手。
ピッチャーゴロ、ピッチャーフライ
MLBに置いてゴロ(ground ball)・及びフライ(fly ball)はアウト・ヒットの結果に関係なく、打球の性質を表す。(例えば、ゴロ性の打球によるヒットの場合はhit on a ground ballなどと表される。)その為、ゴロアウトの場合はground out、外野フライアウトの場合はfly out、内野フライの場合はpop outと表されることが多い。
フォークボール
アメリカにおいても日本人投手のフォークに対してforkballと呼ばれることがあるが、基本的にはsplitter、或いはsplit, split-finger, split-finger fastballなどと表現されることが多い。
splitterそのものを包括してchangeupと表されることもある。
フライ
英語の「pop fly」はフライ全般を指すが、和製英語の「ポップフライ」は内野定位置までしか飛ばないフライを指し、意味が異なる。
また、フライになった打球を捕球される事は「Fly Out」ではなく「air out」と呼ばれ、「AO」と略される。(これにはライナーでのアウトも含まれる)
ブラッシュボール
頭部付近への投球のこと。厳密には頭部を狙った投球をbeanballと言い、打者を仰け反らせることを目的とした投球をbrush back-pitchという。